お客様作品集

玄関腰板

作者 材料 仕上げ
Fさん
兵庫県
伊丹市
腰板セット1 ドイツ製自然塗料
クリアー

Fさんは、築10年の住宅を購入されて、ご自分で少しずつ改装なされて居られるそうですが、その一環として玄関に腰板セットを施工して下さいました。Fさんは建材などから発散される化学物質に少々過敏なため、壁 にも珪藻土を塗られたり、トイレ等のクロス貼りもシックハウス対策用の壁紙に替えられたりして工夫を凝らされています。

他の人の参考になればと、詳しい施工手順をご説明くださいましたので、以下Fさんのメールでのご説明をそのまま掲載させて頂こうと思います。

玄関腰板01

「まず下地ですが、プラスターボードですので、腰板を1枚1枚釘で止めることは出来ませんでした。ですから、約45センチ間隔に有る間柱等の場所に来る部材の、笠木で隠れる部分に隠し釘を打ち固定しました。
又、隠し釘だけでは不安ですので、木工用ボンドを併用しました。
ちなみにボンドは、シックハウス対策されたホルムアルデヒド等の出ない物です。笠木と巾木は、溝の部分に隠れるように、隠し釘を打ちました。」

玄関腰板02

「手順としては次の通りです。

1日目
仮組して採寸し、材料をカット。
次に、カット面のペーパー掛け及び、見切りの面取り。
最後に塗装。
(夜間の4時間で終了)

2日目
元々張ってあった巾木をバールで剥がし、腰板で隠れる部分の壁紙を剥がす。
次に、プラスターボードのソリを修正するために、膨らんだ部分を少し削る。
その後、新しい巾木を張り、腰板を張り、笠木を張る、と言う手順書通りの作業でした。最後に仕上げ塗装。
(昼間の3時間で終了)

以上です。
考えながらボチボチやりましたので、合計7時間掛かりましたが、慣れればもっと早く出来ると思います。」

ー苦労した点ー
「ボードに緩やかな膨らみやへ込みがある為、腰板や笠木が浮いてしまい、ピッタリと張り付きませんでした。
そこで、まず、膨らみの部分を少し削ってから施工しました。
それでも完全には出来ませんでしたので、ボンドが乾くまで、我が家で使っている赤ちゃんゲートに付いていたツッパリ棒で固定し、壁に密着させました。
このように書きますと、なんだか難しそうですが、この腰板セットは精度が良いので、腰板を張る面が平滑であれば、何の苦労も無く施工できると思います。」

「塗装はオスモのウッドワックス(ノーマルクリアー)を使いました。
そうすると、色がほんのりと濃くなり、洋風の玄関にもマッチしました。」

Fさんにお褒めの言葉まで頂きまして恐縮致しますが、お客様に便利に施工していただける加工方法を、今後も更に追及して行きたいと思っております。
腰板セットの取り付けの要点は巾木と笠木をいかに確りと壁に固定するかということです、間の腰板は釘を留める下地がありませんので全ての腰板を釘留めすることは出来ません、笠木・巾木(上下の部材)を確りと固定して、腰板を挟んで支えるようにして保持する仕組みになっています。Fさんの様に木製の下地材の上にプラスターボードが張られている場合はボードの下の下地材に釘留めする事が出来ますので、施工は比較的容易ですが、マンションの壁のようにプラスターボードの下に何も無い場合や、コンクリート壁の場合には接着剤を使用するとかボード用アンカーを使うとか別の方法が必要になってきます。
皆様に便利な施工方法のアイデアを頂ければ有りがたいのですが。