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長野県へ :2011年8月25日

先週の金曜日、マスタープラン建築事務所の小谷社長、池田さん、froh建築事務所の水谷さん、建築士さん三人とご一緒させて頂き、長野県に連れて行って頂きました。かなりの長旅でしたが、いい経験になりました。

おととし、日本住宅・木材技術センターの「マンション内装材の新製品開発」という企画で、間伐材を使った遮音材の開発に一年間、マスタープランさんと一緒に参加させて頂きました。いろいろ試行錯誤しながら、何度もチャレンジしてきました。素人ながらも、遮音ていうのは奥が深いんだなーと痛感させられました。

で、今回新しい乾式二重床を見に行くとのことで、遮音実験に参加させてもらったよしみでお声をかけて頂きました。ありがとうございました。

まず、一番最初に伺わせてもらったのが、乾式二重床メーカーの竹村工業さん。僕は良く知りませんでしたが、木毛セメント版という建築材料を製造している会社です。

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会社に到着後、竹村工業さんの社員さんから、木毛セメント版、二重床の支持脚のゴムの説明を受けた後、敷地内にある遮音実験棟に向かいました。周りには何棟もの実験棟。スケールがでかい。

二階にはすでに乾式二重床がセットされた上に杉の30mmの床板がはられていました。梁に囲まれた杉床の感じ、すごい懐かしかったー。

二階の状況を見せてもらった後、下の階に回り、二階で社員さんが飛んだり走ったりしている音のチェック。音は聞こえますが不快感を覚えるほどの音ではなかったように思います。

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その後、実験用に建てられた建物、実際に住まれているハイツを見学させて頂きました。外壁は全部杉。木毛セメント版の上に30mmの杉板がはられているそうです。すごい・・・。吉野にもこんなハイツあったらいいのになあー。床や壁、建具なんかも杉や桧がつかわれていました。

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中では、二階で飛んだり走ったりしている様子を、一階でモニターを見ながら音を聞けるシステム。遠くのほうでかすかに音がなっている感じ。普通に生活していれば、ほとんど何にも聞こえないのでは。

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その後、木毛セメント版の製造工場へ。上の写真は、短く切られた丸太をスライスする機械。このスライスされた木材とセメントを型枠の中に入れて木毛セメント版をつくるようです。

材木はスプルース。中国が抱え込んでいるので、値段が上がり、原木がはいりにくくなってきているようです。これからは国産桧に移行していく模様。でも、もともとスプルースは桧の代用品で、昔は桧の価格が高かったからスプルースに走ったわけで。木毛セメント版は、他の理由があるのかもしれませんが。間伐材の利用になるし、桧に代わっていくといいですよねー。

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他にも工場内を見せて頂きましたが、企業秘密で撮影はNG。本当にいろんな機械が備わっていて大きな工場でした。普段、僕も工場の中で仕事しているのですが、こんな大きな工場を見るとテンションが上がります。

その後、昼ごはんまでご馳走になり、ありがとうございました。

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お昼からは、マスタープランさんがマンションでペレットストーブを使えるかどうかを確認する為、製造・販売されている近藤鉄工さんを訪問。

実際にペレットストーブを見るのは初めて。見た目は薪ストーブと一緒で、燃料がペレット(木材を細かく砕いて、圧縮して固めたもの)。後ろにペレットを入れる燃料タンクがついていて、そこから右写真の真ん中の筒のような所を通ってペレットが落ちてきて、燃える仕組みになっているみたいです。

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実際にストーブをつけて頂きました。何か月も着火していなかったためか、ペレットが燃料タンクに入ったまんまで湿気ていたせいか、煙がストーブの中を充満していましたが、3、4分後ぐらいに着火。小谷社長が心配されていた外部に排出される煙はと言うと結構出てました・・・。においもそこそこあり。

でも、暖かかった。夏だから暑いくらいでしたけど。冬ならいいでしょうね。何といっても炎が見えるって言うのがいいですよねー。見てるだけで暖かくなりそう。人間は炎を見てると、落ち着くと聞いたことがあるような、ないような。

 

 

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最後に杉野建築店さんのモデルハウスを見せて頂きました。小谷社長が尊敬しておられる伊礼さんと言う有名な建築家が設計された家でした。三人の設計士さんたちは、おおはしゃぎだったように僕には見えました。

長野県への旅、初めての体験ばかりで頭がパンクしそうになりましが、貴重な体験させて頂きありがとうございました。

 
 

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