社長ブログ

桧の怪物 :2015年3月 8日

先日桧原板を製材していただいている 製材所の社長から 地元の原木市場に 珍しい桧の大径木が出品 されていると聞き早速写真を撮りに行ってきました

桧原木27・3-5

まるで怪物のような姿です

桧原木27・3-1桧原木27・3-2

元玉の末口径が78㎝ 柱が製材できる丸太ほどの太い枝の切り跡が残っております

桧原木27・3-3桧原木27・3-4

2の玉が長さ6m末口52㎝有ります 県内の原生林で伐採されたそうです

どちらも本あたり うん十万円で競り落とされたとか 20年以上以前の 木材が一番景気の良かった時期とあまり変わらない値段だったのではないでしょうか 当然この日のセリ市では大将だったと思います

表面が磨かれて荒々しい枝の跡をそのままに とてつもなくでかいお家の大黒柱になるのでしょうか それとも耳付きの板に製材され見事なテーブルの天板になるのでしょうか はたまた丸柱にされ 寺院の柱になるのでしょうか

いずれにしろ20年前なら余り注目されなかった原木だろうと思います

それだけ木材の需要が変わってきたのか

 
 

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木材の3方向 :2015年3月 5日

巾接ぎ板の特徴を説明するまでに 前置きが長くなりますが  木材を 取り扱う者を手こずらせている( 別の見方をすれば味わい深くしている) 大きな原因の一つを説明させて頂きたいと思います

この説明のために素晴らしい桧丸太に登場してもらいました(樹齢百数十年か)

木材3方向

素晴らしい丸太にいたずら書きをして叱られそうですが

丸太の芯から放射状に伸びる赤→が木材の放射方向を示します

赤→に直角に交わる青→が木材の接線方向を示します

丸太の横に伸びる緑→が木材の繊維方向を示します

木材はこの3方向それぞれに 強度 乾燥吸湿による伸縮 などで違った特徴を示します

今回は乾燥吸湿による伸縮の違いをテーマにします

下に2枚の角材断面写真で説明します

杉角断面杉柾角断面

上左は 杉芯持ち柱角 右は杉芯去り角 の木口写真です 原木の場合と同じく 赤→が放射方向 青→が接線方向を示します

木材の取り扱いを難しくしているのは 接線方向(板目)(T)と放射方向(柾目)(R)そうしてもう一つ繊維方向(L)で 乾燥による収縮率が全く違っているからです

杉材では生材から気乾状態になるまでの 収縮率がT:R:L≒1:0.31:0.01と大きく違います

特に接線方向と放射方向の収縮率の違いにより 乾燥するにつれ色んな問題が生じます

左写真の角材には大きな鋸目が入っております これを背割り(緑の線で囲った部分)と言いますが 写真下の方を底辺にした三角形になっているのがお分かりかと思います 背割りは生材に入れた時には 真っ直ぐな細い線でしかありませんが 乾燥するにつれ三角形に広がってくるのです

なぜこの背割りを入れるのかと言いますと 背割りを入れておかないと 芯持材は乾燥するにつれ表面に大きく干割れが入ってしまうからです 特に化粧柱などは化粧面に干割れが来ないように あらかじめ木裏面に背割りを入れ 化粧面を保護します

それに比較して右写真の芯去り角はその必要が有りません

 
 

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原木の木表木裏 :2015年2月23日

先日木表木裏の説明をさせて頂きましたが

いささか言葉足らずのところがありましたので なおもしつこく書かせて頂きます

下写真は斜面に立っている桧を撮影しました 斜面に向かって丸太が弓なりに曲がっています

もちろん個体差が有り 曲りの程度もそれぞれ違いますが おおむね斜面に生育した原木は斜面に向かって少し曲がっています

木表木裏で区別しますと 原木の斜面側が木表で反対側が木裏になります

原木立木

下写真は市場で撮影した杉原木の写真です 緑矢印が木表方向で 青矢印が木裏方向になります この原木市場では小径木を枕にして丸太を陳列しておりますが こうすると少し曲りの有る丸太でもすわりが良くなります

なぜ 木表木裏を見分ける必要が有るかと言いますと 木表木裏で木材の性質がかなり違ってくるからです 通常木表側が製材する者にとって 一番おいしい部分で節が少なく厚みが有り癖(アテ)の無い部分になります まずはおいしい部分からいかに良質な製品を製材するかと言うことを考えます

原木木表木裏杉

もう一つ重要なことは 製材後の製品の変形を考慮する必要が有るからです 赤枠で囲った部分で板材を製材した場合 赤→で示した方向に板が横反りをします (もちろん製材したすぐにではなく乾燥するにつれ変形します) 反りを見越して大きめに製材し乾燥後挽きなおす必要があります

角材を製材する場合にも 木表を正面になるように製材しないと 角材が斜めの方向に反ることになります そうなると真っ直ぐな角材に修正できなくなります

殆どの原木にこのようなことが当てはまりますが

もちろん生育場所により個体差が有り ほとんどアテの無い原木もあります

 
 

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木表木裏 :2015年2月14日

商品覧のページで 巾接ぎ板のコーナーを更新いたしましたので 巾接ぎ板が1枚の無垢板に比較して なぜ反りにくいのかの説明も含めまして 木表木裏についての説明をさせて頂きたく思います 下写真は80年生桧丸太の小口(断面)写真です

桧丸太木表

青い→がこの丸太の木表方向を示します この場合の木表は板材の木表とは違い 丸太のアテの無い方向を示します 樹木が斜面に生育していた場合 斜面方向が丸太の木表になり 反対方向が木裏 アテ方向になります(詳しくは後の角材写真のところで説明します)

赤線で囲った部分で板材を製材したとしますと 板材の木表は赤→が指し示す面で 木裏が緑矢印が指し示す面になります 板材の木表とは原木の表面に向いた部分 木裏とは原木の芯に向いた部分 あるいは芯に近い部分を言います

角材木表木裏

角材の木表木裏 丸太から芯もちの柱や梁などの角材を製材する場合は 角材の正面(一番の化粧面)に木表が来るように製材します 乾燥するにつれ角材は表面の方向に 少し曲がります

柱は 乾燥後その曲りを修正挽きして製品にしております

桧荒木木表木裏杉荒木木表木裏

板材の木表木裏 上写真は乾燥済みの粗木(未仕上げ材)板材の写真です 左桧 右が杉材です 拡大してご覧いただければわかると思いますが どちらの板材も 木表方向に両端がセリ上がっております これは乾燥による木材の収縮率が 各方向により異なるために起こることなのです

また 加湿されて含水率が極端に上がると逆の方向に変化します

弊社では商品が使われる環境を想定し乾燥させ 発生したひずみを修正して狂いの出にくい商品に加工します

鉋などで修正加工すると下のような板材になります

桧板材加工済

 
 

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杉積層材 :2015年2月 8日

積層材とは厚み30㎜程度の木材を重ねて接着して巾広の板材にした商品です

ホームセンターではラジアータ松や欧州赤松または杉材でも作成された商品が(フリー盤として)販売されています

積層材は古くから作成されている集成材で小さく製材された木材を柾目を平面方向に出して接着する為、巾広の板にしては狂いにくいので造作用の板として、大変重宝される材料です

従来 吉野材を使用した積層材は例がなかったので 弊社では 是非地元吉野材でも作成してみようと思い 商品開発を致しました

価格的には 少し高価かなと思えるところもありますが 何しろ出来上がった商品の美しさは他地方の杉材では作成しえない所が有ります

まず拡大写真をご覧ください

j20toire01

次に 小物を1件ご覧ください

私の次男が作成したウエルカムボードです

fe10welcomeboard2

最後になりましたが建築士さんの本格的な使用例をご覧ください

 

 

杉積層材施工例

杉積層材施工例2

 
 

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